ガンダムユニコーンその後の真相|バナージの現在と機体封印の謎に迫る
ラプラス事変を生き延びたもう一人の重要人物、リディ・マーセナスのその後も波乱に満ちています。リディは地球連邦軍に復帰後、マーセナス家の重責や自らがマリーダ・クルスを手にかけてしまった罪業を背負いながら、軍内部の改革派としての立ち位置を模索しています。『ガンダムNT』の終盤でも、フェネクス追撃戦の現場で連邦軍上層部の不穏な動きを監視する役割を担っていました。
一方、事件の舞台となった巨大宇宙移民船「メガラニカ」は、事変後にサイド3の宙域から密かに離脱し、地球連邦の監視の目が届かない外縁宙域を遊動する「ミネバ派の移動司令拠点」として現存しています。連邦側もメガラニカの存在を把握しつつも、内部に封印された1号機の再起動を恐れ、不用意な手出しができない膠着状態が続いています。
なお、福井晴敏氏による小説版『機動戦士ガンダムUC』のラストとアニメ版では、その後のニュアンスに若干の相違が見られます。小説版ではバナージがユニコーンガンダムと融合した際の心理描写がより形而上学的に深く掘り下げられており、帰還後の世界に対する絶望と希望がよりビターに描かれていました。アニメ版および『NT』への接続によって、バナージがより能動的に「人の意志を信じる戦士」として現世に根を張る構図が明確化されました。