Radwimps「前前前世」はいつ発売?公開10年目の真実と名曲の軌跡
新海誠監督とRADWIMPSのタッグにおいて特筆すべきは、「前前前世」単体だけでなく、作品全体を構成する劇中ボーカル曲すべてが物語の感情曲線と完璧にリンクしていた点です。映画『君の名は。』には、以下の4つの主題歌・挿入歌が用意されました。
オープニングを飾る「夢灯籠」から始まり、物語が大きく動き出す中盤で「前前前世」が炸裂。クライマックスのカタワレ時を彩る壮大な「スパークル」、そしてエンドロールで観客の涙を誘う「なんでもないや」へと至る構成は、劇伴音楽の概念を根本から覆しました。これら4曲はすべて2016年8月24日発売のサントラ盤に一挙収録され、後に『人間開花』へ別バージョンとして再録されるという発売順を辿っています。
新海監督は脚本の初期段階から野田洋次郎へプロットを渡し、音楽に合わせて絵コンテを書き直すほどの徹底した共同作業を行いました。台詞と劇伴、そして歌声が互いに邪魔をせず引き立て合う奇跡のバランスは、1年半以上に及ぶ妥協なきやり取りの末に誕生したものです。