プロが教える鹿イラスト制作術!無料・商用利用とトレンドデザイン
描けない原因のほとんどは「構造の誤解」にある。鹿の頭蓋骨は馬や犬に比べて奥行きがあり、耳の位置が想像以上に後頂部に位置している。リアルさを追求するなら、目と耳を結ぶ三角形のベクトルを常に意識しなければならない。
毛並みの質感表現にも裏技がある。全体を一本一本細かく描く必要はない。光が当たる背中のラインと、影になる腹部の境目にだけ筆圧を効かせたテクスチャを配置する。これだけで、デジタルイラスト特有の「のっぺり感」が消え去り、生命力が宿る。
キャラクターデザインとして落とし込む場合は、引き算の美学が冴え渡る。鼻筋のラインを思い切って省略し、耳の丸みを強調する。角の先端を丸めるだけで、親しみやすさが格段に跳ね上がるのだ。