報ステ大越キャスターが語るニュースの真相と独自取材の裏側
テレビの報道番組が陥りがちな罠がある。それは、最大公約数的な無難なコメントでお茶を濁すことだ。しかし、大越キャスターが展開する時事解説には、予定調和を嫌う記者魂が宿っている。
政治、経済、国際情勢から市井の事件に至るまで、彼のコメントは決して上から目線の教条主義にはならない。複雑な事象を分かりやすく噛み砕きながらも、物事の白黒を性急につけず、グレーゾーンの複雑さをそのまま提示する知性がある。視聴者に「一緒に考えてほしい」と投げかける謙虚さと、不条理に対しては一歩も引かない毅然とした態度の共存。
誰かの顔色を窺った言葉はすぐに視聴者に見透かされる。大越キャスターが放つ言葉が重みを持つのは、それが現場を歩き、汗をかいた人間だけが持つ「皮膚感覚」に基づいているからだ。