撃墜王・菅野直に恋人はいたのか?遺品の手紙と証言が明かす真実
菅野直の命運が尽きたのは、終戦を目前にした1945年8月1日だった。屋久島沖に来襲した米軍爆撃機B-24の編隊を迎撃するため、紫電改を駆って出撃。激しい空戦の最中、菅野の愛機の20ミリ機銃が装填不良を起こし、銃身内で自爆するトラブルに見舞われる。
「ワレ、機銃爆発ス。これより自爆突入ス」――僚機に対して残された無線通信を最後に、彼の機体は雲の彼方へと消えた。軍事史・戦記の記録を検証しても、その墜落地点や遺体は現在に至るまで発見されていない。未帰還となった彼の最期は今も深い霧に包まれており、その散り際の潔さと悲劇性が、後世の人々の心を捉えて離さない要因となっている。