【2026年話題】「物」の筆順、実は間違いだらけ? デジタル時代の「もの書き順」再評価と手書き回帰の真相
「読めれば書き順なんてどうでもいいのではないか」。そんな反論も当然聞こえてくる。実際、1958年に文化庁が策定した『筆順指導の手引き』でも、掲載されている筆順は「指導上の原則」であり、それ以外の書き方を一律に間違いと決めつけるものではないと解説されている。
しかし、書道家や言語学者の見解は異なる。「筆順は、文字を最も美しく、最も無駄な力をかけずに書くための先人たちの知恵だ」という点だ。とりわけ「物」のように左右のバランス取りが難しい漢字は、正しいストロークを辿ることで自然と文字の重心が定まる。自己流の順番では、途中で手の動きに無理が生じ、どうしても線が歪みやすくなる。