2026年、なぜ不透明な時代にローマ皇帝の言葉が響くのか?『自省録』の名言が現代人の心を掴む理由
欧米から始まり、日本にも波及している「モダン・ストイシズム(現代のストア派哲学)」のムーヴメント。その中心にあるのが『自省録』だ。
かつては堅苦しい古典と見なされていたこの本が、今や自己啓発やビジネス戦略の文脈で再発見されている。特にZ世代をはじめとする若い世代の間で、過剰な消費主義やアテンション・エコノミー(関心の奪い合い)に対する反動として、精神的な自立や無駄を削ぎ落とした生き方への関心が高まっている。
「自分をコントロールする者こそが、真の自由を手に入れる」。この普遍的なメッセージは、アルゴリズムに刺激を支配されがちな現代人にとって、最も必要な自衛手段として受け入れられているのだ。