2026年「琵琶湖花火」が突きつける変革の波——1万発の光彩とチケット制定着、変わりゆく風物詩の最前線
会場周辺を囲む高さ約4メートルの目隠しフェンス。この存在は、今や大会の象徴的な光景であり、同時に最大の議論の的だ。歩道や周辺道路に立ち止まる群衆を排除し、歩行者の動線を確保するために設置されたこの壁は、間違いなく群衆事故のリスクを低減させている。
しかし、地元住民やチケットを持たない人々からは「地元でありながら花火が見えない」「街全体が分断されているように感じる」という悲痛な声も上がる。大津市内の高層マンションベランダからの鑑賞を巡っても、居住者と外部訪問者の摩擦など、都市型花火大会ならではの課題が表面化している。安全の確保と地域の理解。この双方をいかに両立させるかが、今後の最大の鍵だ。