暗闇に浮かぶ幻想の灯火!万燈会を巡る穴場スポットと歴史の旅
この行事のルーツを辿ると、奈良時代や平安時代の昔へと行き着く。かつて国家の平穏を願った聖武天皇の時代から、無数の灯籠を捧げる風習は大切に温められてきた。仏に光を供養する行為は、罪障を消滅させ福徳をもたらすと信じられてきたからだ。
やがて弘法大師 空海によって拓かれた高野山真言宗をはじめ、多様な宗派へとこの思想は広がっていく。祖先の霊を迎えて慰めるお盆・供養文化と深く結びつき、独自の伝統行事・仏教儀礼として民衆の心に根を下ろした。一個の灯火に込められた祈りは、千年の時を越えて現代の私たちへと確かに手渡されている。