白銀のリンクを揺るがした惨劇!ナンシー襲撃事件の真相と現在
メディアはこの事件を「清純派のお姫様」対「労働者階級のアウトサイダー」という強烈な二項対立として仕立て上げた。その対極に置かれたのが、女子選手として史上屈指のトリプルアクセルジャンパーであったトーニャ・ハーディングだ。
リレハンメル五輪の舞台で二人が再び顔を合わせた際、世界中の視線がリンクに注がれた。ケリガンは完璧な演技を披露して堂々の銀メダルを獲得。一方のハーディングは靴ひものトラブルで涙を流し、8位に沈んだ。大会後、ハーディングは司法取引を経て事件への関与を一部認め、国際オリンピック委員会や連盟から追放処分を受ける。二人の間に横たわった深い溝は、数十年の歳月が流れても完全に埋まることはなかった。