ブルセラと制服市場の闇!狂乱の90年代から規制の現在地を追う
ルーズソックス、茶髪、ポケベルの電子音。1990年代半ばの渋谷センター街は、既存の価値観を揺るがす特異なエネルギーに満ちていた。その中心にいたのが、メディアによって時代のアイコンへと祭り上げられた少女たちだ。女子高生ブームという巨大なうねりは、音楽やファッションだけでなく、商業主義と結びついた巨大なサブカルチャー産業を形成していった。
映画監督の原田眞人が手掛けた映画『バウンス ko GALS』が当時の少女たちのリアルな焦燥感を活写したように、ストリートには刹那的な金銭感覚と背徳感が充満していた。社会学者の宮台真司は著書や言論活動において、彼女たちが自らの身体性や記号を武器に大人社会を挑発する構造を社会学の視点から分析し、大きな論争を巻き起こした。だが、ストリートの輝きと危うさは常に表裏一体だった。その歪んだ終着点の一つが、制服や私物を直接現金化するブルセラショップの乱立だった。