沖縄国道58号の老舗!シーサイドドライブインが愛される理由
創業時から変わらない不動の看板メニューといえば、プラスチックのフタ付き紙カップで手渡される「特製スープ」だ。一見するとクラムチャウダーやコーンポタージュのようだが、ひと口すするとその先入観は心地よく裏切られる。豚骨と野菜をベースにじっくり煮出された出汁に、小麦粉とラードで作るルー、細かく刻まれたハムと豚肉。まろやかなコクの奥に、ピリッと粗挽き黒コショウが効いている。
熱狂的なファンはこのスープを求めて夜な夜なハンドルを握る。現地を訪れるなら知っておきたいのが、24時間営業を貫くテイクアウトカウンターの存在だ。店内レストランの営業終了後も、海に面した小窓からは熱気と揚げ物の香ばしい匂いが漂い続ける。
常連たちが実践する裏技は、熱々のスープと一緒に自家製フライやハンバーガーを注文し、防波堤沿いの車止めに腰掛けて波音をつまみに頬張ること。スープにフライドチキンやポテトを少し浸して食べるのがローカル流の粋な楽しみ方だ。明け方、東シナ海が藍色から薄紅色へとグラデーションを描く瞬間を眺めながらすするスープの味は、どんな高級ホテルの朝食でも代えがたい。