大阪・路上に佇む若者たちの叫び 潜入取材で迫る摘発と貧困の闇
深夜0時を過ぎた大阪のストリート。行き交う車列のヘッドライトに照らし出されるのは、あどけなさを残した少女たちの横顔だ。警戒心を露わにしながら小刻みに周囲を見回す者もいれば、諦めきったように無機質な表情で画面をスクロールし続ける者もいる。背後から声をかける男性たちの年齢層は幅広く、手慣れた様子で条件を交渉しては足早に雑居ビルの闇へと消えていく。
現場で言葉を交わしたある20歳の女性は、途切れがちな声でこう明かした。「昼のバイト代だけじゃ家賃も払えない。親とも縁を切って頼れる場所がないから、ここに来るしかなかった」。路上での金銭授受は数万円単位で瞬時に行われるが、そこには性病感染や暴力、金銭の持ち逃げといった無数のリスクが常に付きまとう。それでも彼女たちにとって、この危険な路地は当座の生存を繋ぎ止めるための、あまりにも過酷な「最後の防波堤」となっていた。