大英帝国の覇権を支えた「栄光ある孤立」真の狙いと衝撃の外交史

大英帝国の覇権を支えた「栄光ある孤立」真の狙いと衝撃の外交史

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この戦略の立役者となったのが、首相兼外相を長く務めたソールズベリー侯爵(ロバート・ガスコイン=セシル)である。彼は情緒的なナショナリズムや抽象的な国際正義を信じず、徹底したプラグマティズムで外交を取り仕切った。

ヴィクトリア女王との間で交わされた膨大な往復書簡には、露骨なまでの権力政治の力学が記されている。ロシアの南下政策やドイツ帝国の台頭、フランスの植民地拡大に対し、ソールズベリー侯爵は局所的な利益相反を取引材料にしつつ、全面衝突を巧みに回避した。「潮の流れに逆らわず、川岸から竿を差して船の衝突を防ぐ」と彼自身が語ったように、硬直した同盟関係を排した柔軟性こそが最大の抑止力として機能していたのだ。

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伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。