島津義弘の執念と薩摩焼の技が光る日置市、知られざる旅の全貌
日置市美山は、薩摩焼の聖地として知られる。豊臣秀吉の文禄・慶長の役の際、島津義弘に伴われて渡来した朝鮮半島の陶工たちが開窯したことに端を発する。白薩摩の気品溢れる貫入(かんにゅう)や繊細な透かし彫り、黒薩摩の骨太で素朴な味わい。その歴史を今に受け継ぎ、進化させ続けているのが十五代沈壽官氏をはじめとする窯元たちだ。
現在、伝統工芸品(薩摩焼)産業は単なる歴史的遺産の枠を超え、現代の生活様式に合わせた新しい陶磁器のデザインを展開している。海外のコレクターや若手インテリアデザイナーからも高い評価を得ており、クラフトマンシップの聖地として世界的な脚光を浴びている。