ドクター中松の衝撃発明録!世界を揺るがす特許と驚愕の最新構想
すべては、寒風吹きすさぶ冬の台所から始まった。かじかむ手で一升瓶から醤油を小瓶に移し替える母親の苦労を、なんとかして減らせないか。当時まだ学生だった中松氏が考案したサイフォン式ポンプ、通称「醤油ちゅるちゅる(灯油ポンプ)」は、日本の家庭風景を一変させた。
灯油の給油用として全国津々浦々に普及したこの赤いプラスチックポンプは、複雑な動力を使わず大気圧の原理のみで液体を移動させる。技術的には極めてシンプルだ。しかし、誰もが「仕方がない」と見過ごしていた不便を、即座に形にして市場に定着させる嗅覚。この原点こそが、その後の爆発的な発明活動の礎となった。