エベレスト「眠れる美女」の正体とは?遺体が語る壮絶な遭難の真相
フランシスを山の上に置き去りにせざるを得なかった記憶は、イアン・ウッドオールの心に深い傷として残り続けました。何年経っても「私を置いていかないで」という彼女の最期の叫びが頭から離れなかったイアンは、彼女の尊厳を取り戻すためのプロジェクトを立ち上げます。
遭難から9年が経過した2007年、イアンは「The Tao of Everest」と名付けた遠征隊を組織し、再びエベレストへと向かいました。その目的は登頂ではなく、登山ルート上に晒され続けていたフランシスの遺体を登山者の視界から隠し、正式に弔うことでした。
イアンらは過酷な環境の中で彼女の遺体を確保し、登山道から見えない切り立った崖の下へと丁重に移動させました。そして、遺体をアメリカ国旗で優しく包み込み、家族から預かったメッセージカードを添えて祈りを捧げました。
現在、「眠れる美女」の遺体は一般の登山ルートから確認することはできません。世界最高峰の静寂の中、彼女は永遠の眠りについています。