高松ひさ枝の熱狂!おみくじ箸と進化系替玉が放つ讃岐うどんの引力
店主の久枝伸氏は、うどん王国・香川において常に異彩を放ち続けるフロントランナーだ。彼が掲げるのは伝統への深い敬意と、それを更新し続ける破壊的創造。打ちたて、切りたて、茹でたてという讃岐うどんの鉄則を愚直に守り抜く一方で、麺のテクスチャーには現代的な感性が惜しみなく注ぎ込まれている。
自家製麺の肌は瑞々しく艶やかで、箸で持ち上げた瞬間にずっしりとした重量感が指先に伝わる。口に含めば、外側は滑らかなシルクのように唇を滑り落ち、噛み締めた刹那に強靭な弾力が歯を押し返す。単に硬いだけの「剛麺」とは一線を画す、しなやかな粘りと小麦本来の甘み。天候や湿度をミリ単位で見極める職人の指先が、毎日この奇跡的な食感を生み出している。