宮崎地鶏の真実!みやざき地頭鶏との違い&絶品炭火焼き名店ガイド
一般的に広く使われている「宮崎地鶏」という言葉ですが、実は公的な品種名ではありません。宮崎で親しまれている地鶏料理の原料肉は、大きく分けると「みやざき地頭鶏」と「親鶏(種鶏・採卵鶏)」の2系統に分かれます。
「みやざき地頭鶏」は、旧薩摩藩領(現在の宮崎県・鹿児島県)で古くから飼育されていた天然記念物「地頭鶏」を原種鶏とし、長い歳月をかけて交配・改良された宮崎県指定の一代交雑種です。JAS法で定められた地鶏の基準を大幅に超える飼育期間(雄120日・雌150日以上)と、1平方メートルあたり5羽以下という平飼い環境で丹精込めて育てられます。肉質は適度な弾力と柔らかさを兼ね備え、噛むほどにジューシーな脂と濃厚なアミノ酸の甘みが広がるのが特徴です。
一方で、昭和の時代から地元の大衆酒場で愛されてきたのが「親鶏(採卵や繁殖を終えた鶏)」です。400日以上かけてじっくり育った親鶏は、繊維が非常に太く強烈な歯ごたえがあります。「ゴムのよう」と形容されるほどの強固なコシと、噛み締めるたびにあふれ出る野性味あふれる旨味は、酒飲みにとって代えがたい魅力となっています。どちらが優れているかではなく、みやざき地頭鶏=上品な肉質と芳醇な脂の極上ブランド、親鶏=噛み応えと凝縮されたコクを味わう大衆の味という明確な住み分けが存在します。