いしだ壱成と別れた飯村貴子の現在地と告白、沈黙を破る独自取材
今一度振り返るべきは、彼女が決して「スキャンダルの脇役」などではなく、若くして確かな表現力を持った演じ手であったという事実である。舞台演劇界において彼女の存在が注目を集めた作品の一つが、阪神・淡路大震災をテーマにした舞台『午前5時47分の時計台』だった。震災の記憶を後世に伝える重厚なテーマの中で、彼女は瑞々しくも芯のある芝居を見せ、共演者やスタッフからも高い評価を得ていた。
さらに『バイバイ』や『ヴァンプ』といった多様な舞台作品を通じて培われた表現力は、小手先のテクニックではなく、感情の機微を真っ直ぐにぶつける生々しいエネルギーに満ちていた。運命の歯車が狂いだす前の彼女は、舞台の上で確かに自分自身の光を放っていた表現者だった。