近大マグロが拓く海洋未来と入試激変!水産研究の最前線を独自取材

近大マグロが拓く海洋未来と入試激変!水産研究の最前線を独自取材

近大マグロが拓く海洋未来と入試激変!水産研究の最前線を独自取材にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

近畿大学を語る上で避けて通れないのが、32年もの歳月を費やして成し遂げられたクロマグロ完全養殖プロジェクトの歴史だ。大海を時速数十キロで回遊し、わずかな光や音のショックでパニックを起こして死んでしまうデリケートなマグロ。当時、世界中の研究機関が「養殖など絶対に不可能」と匙を投げた難題に、泥臭く立ち向かい続けたのが故・熊井英水名誉教授をはじめとする研究チームだった。

幾度となく全滅を経験し、台風による生簀の崩壊で研究資産を失いながらも、彼らは諦めなかった。卵から育てた稚魚を親魚にし、そこから再び卵を採って次の世代を育てる――この完全な生命サイクルの確立は、単なる学術的栄誉にとどまらず、天然資源を枯渇させない持続可能な水産養殖業の基盤を世界で初めて提示した。現場に脈々と受け継がれる「魚の気持ちになって考えろ」という熊井の愚直なまでの現場主義は、スマート養殖が叫ばれる現在でも、全研究者の血肉となっている。

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佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。