巨匠・千住明の独占告白!世界を揺らす劇伴と感動の旋律が宿る場所
日本放送協会(NHK)が誇るフラッグシップである大河ドラマ。その中でも2007年放送の『大河ドラマ 風林火山』で千住が構築した音世界は、大河音楽史における一つの転換点となった。戦国乱世を生きる武将たちの野望と悲哀を、伝統的な和の情緒だけに閉じ込めることなく、獰猛なパーカッションと重低音のブラスセクションを衝突させて描き切ったのだ。
山本勘助の隻眼が見つめた荒涼たる大地を、フルオーケストラの暴力的なまでのダイナミズムで表現したメインテーマは圧巻の一言に尽きる。妥協を許さない録音現場で、指揮棒を振る千住の情熱に応えた演奏者たちの極限の緊張感が、そのままトラックに焼き付けられている。時代劇の枠を軽々と突き破ったこのサウンドトラックは、映像音楽ファンにとって不滅の金字塔だ。