没後10年を迎えたミスター・ラグビーの遺産——平尾誠二の息子・昂大氏が自らの足で歩む「救命と意志」の軌跡【2026年特別追悼ルポ】
2016年10月の訃報から、早いもので10年の歳月が流れた。かつて神戸製鋼を7連覇へと導き、日本代表監督としてもその知性とカリスマ性で日本中を魅了した平尾誠二氏。2026年は、彼を追悼する節目の年であると同時に、彼が遺した様々な「種子」が社会の中でどのように芽吹いたかを問い直す年でもある。
父が世を去った当時、まだ学生であった昂大氏もまた、この10年という歳月を通じて大きな人間的成長を遂げた。かつて「平尾誠二の息子」としてメディアのカメラを向けられた少年は、いまや医療・ヘルスケアの現場で命や健康と向き合う一人の自立した専門家として、社会に確かな価値を提供している。