名門・常総カントリークラブ跡地の今とメガソーラー転換計画の深層
ゴルフ史の観点から見れば、この地が失われた損失は決して小さくない。コースを手掛けたのは、昭和を代表する名設計家として名高い富澤誠造だ。自然の起伏を巧みに生かし、ゴルファーの挑戦意欲を掻き立てるコースマネジメント・設計の妙は、多くの玄人を唸らせてきた。
富澤の設計哲学は、ただ難易度を高めるのではなく、地形の持つ本来の美しさと戦略性を調和させる点にあった。風の抜け道、バンカーの配置、グリーン周りのアンジュレーションに至るまで、計算し尽くされた18ホールは名作と呼ぶにふさわしい仕上がりだった。現在ではその緻密な造形美を直接体験することはできないが、かつての航空写真やコースガイドには、日本のゴルフ文化を形作った匠の技が今なお色濃く残されている。