魔性の怪演から飾らぬ素顔まで魅せる高岡早紀の圧倒的な現在地
近年の彼女を語る上で欠かせないのが、狂気の純愛を描いた衝撃作の数々だ。東海テレビ・フジテレビジョン系で制作されたドラマから発展した映画『リカ 〜自称28歳の純愛モンスター〜』で見せた怪演は、日本のサイコスリラーにおける金字塔となった。「雨宮リカ、28歳です」という戦慄のフレーズを、大人の色香と不気味な無邪気さで放ち切る姿は、彼女以外の誰にも成立させ得ない。
単なるホラーの記号に堕ちず、登場人物の哀愁や孤独まで滲ませる表現力。過激なサスペンスドラマの主役を張る際も、高岡早紀はステレオタイプな悪女にとどまらない多層的なリアリティを与える。フィクションを極限まで信じ込ませる力こそが、映像監督たちがこぞって彼女を熱望する最大の理由だ。