なぜ不快なのに見ちゃう?Snsで爆発拡散する視覚トリガーの謎
なぜ私たちは、嫌だと分かっていても違和感のある画像から目を逸らせないのか。ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンが唱えた「二重過程理論(システム1とシステム2)」を当てはめると、そのメカニズムが明確になる。
システム1は直感的で素早い処理を担い、システム2は論理的で負荷のかかる思考を司る。不格好に切られたピザの写真を見た瞬間、システム1は「通常と異なる」という違和感を一瞬で検知する。すると、脳は状況を理解しようとして強制的にシステム2を起動させる。「なぜこうなったのか?」「修正するにはどうすればいいのか?」という思考が巡り、脳内で軽微な負荷が発生する。この一連の認知プロセスこそが、私たちが画像に釘付けになり、スクロールする指を止めてしまう直接の原因だ。