なぜ街から消える?自販機撤去の理由と電気代・新紙幣対応の裏事情
かつて「世界一の自販機大国」と呼ばれた日本で、これほどまでに自販機減少の理由と背景が取り沙汰されるようになったのは、複数の外的ショックが同時に押し寄せたためです。
かつては空きスペースさえあれば「置くだけで不労所得が得られる」ともてはやされた時代もありました。しかし、都市部の再開発や人口減少に伴う人流の変化に加え、飲料の購入場所がスーパーやドラッグストア、コンビニへと完全に分散。わざわざ道端の自販機で定価の飲料を買うユーザーが構造的に減少しました。
さらに、維持管理にかかる人件費や物流コストの上昇が飲料メーカーの採算を直接圧迫しています。ルートセールスと呼ばれる巡回・補充スタッフの不足も深刻で、「採算の合わない場所からは機械を引き揚げる」という合理化の波が一気に加速しました。