なぜ息をのむほど青いのか?神の子池に潜む神秘と知られざる真相
水面を覗き込むと、沈んだ倒木が幾重にも重なり合っているのが見える。驚くべきは、それらの樹木が何十年も前の姿のまま、まるで化石のように朽ちずに横たわっていることだ。
水温は年間を通じて約8度と極めて低い。この恒温状態がバクテリアや微生物の活動を劇的に抑え込み、水中の木々を腐食から守っている。青い水底に沈む倒木の間を縫うように泳ぐのは、北海道の限られた冷水域にしか生息しない貴重なイワナの仲間、オショロコマだ。
橙色の斑点を散らしたオショロコマが、青い空間を宙に浮くように滑空していく。その姿は、陸上の時間が凍りついたかのような錯覚を呼び起こす。