年金から税金が急増?扶養親族等申告書の書き方と損を防ぐ秘訣
毎年秋になると届く黄色や緑色のハガキ形式の書類。これが申告書だ。書き方の基本は至ってシンプルに見えるが、実は細かい落とし穴が潜んでいる。主な記入項目は、配偶者の所得見込額、障害者控除や寡婦控除の該当有無、そして扶養親族の氏名とマイナンバーだ。特に注意すべきは「配偶者の年間所得の見込み」の計算。加給年金やパート収入がある場合、非課税枠の計算を誤ると控除が否認されるおそれがある。
例年の提出期限は10月下旬から11月上旬にかけて設定されており、期限を過ぎると翌年1月支給分からの税額計算に反映されない。遅延が発生した場合、各種控除が適用されない「無控除」の状態で源泉徴収されてしまい、1回あたりの支給額が数万円単位で減少するケースも珍しくない。損を防ぐための最優先事項は、手元に届いたら即座に裏面の記載例を確認し、変更点がないかチェックすることだ。
さらに近年急速に進むデジタル化に伴い、マイナポータルとの連携によるオンライン確認・提出の選択肢が広がった。これにより従来の手書き作業や郵便ポスト投函の手間が省ける一方、マイナンバーカードの電子証明書期限切れや暗証番号のロックといったトラブルで提出期限に間に合わないという新たなトラブルも報告されている。アナログとデジタルの双方で、事前の準備が欠かせない。