オリンピック体操女子に死亡事故はある?歴代の悲劇と器具改変の真相

オリンピック体操女子に死亡事故はある?歴代の悲劇と器具改変の真相

オリンピック体操女子に死亡事故はある?歴代の悲劇と器具改変の真相についての最新情報をご紹介します。

跳馬事故と並び、体操界の安全基準を根底から見直すきっかけとなったのが、ソビエト連邦(当時)の至宝と称されたエレーナ・ムヒナ選手の事故です。1978年の世界選手権個人総合女王としてモスクワオリンピックの金メダル候補筆頭だったムヒナ選手は、五輪直前の1980年7月、強化合宿中に床運動の練習を行っていました。

彼女が取り組んでいたのは、男子選手が使用していた大技「トーマス宙返り(後ろとびひねり前方抱え込み宙返り)」でした。足の骨折が完治していない中、周囲からの重圧に押されて強行した着地で首から落下。頸髄を激しく損傷し、即座に全身麻痺となりました。ムヒナ選手は二度と立ち上がることができないまま、2006年に46歳でこの世を去っています。

この悲痛な事故を受け、FIGは女子競技における頭部や頸部から落下するリスクの高い技の取り締まりを強化。女子の床運動におけるトーマス宙返りや、段違い平行棒での一部の危険な立ち上がり技(コルトブットなど)が公式ルールで明確に禁止されることになりました。

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橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。