平成を揺るがした人面魚の正体とは?善宝寺の現在と錯覚の科学
ブームから30年以上が経過した現在、善宝寺の貝沢池はどうなっているのでしょうか。かつてのような喧騒は落ち着きを取り戻し、山林に囲まれた境内には荘厳で静謐な空気が流れています。
当時フィーバーを巻き起こした初代の人面魚はすでに寿命を迎えましたが、貝沢池には今も数多くの錦鯉が生息しており、世代交代を経た現在でも頭部に顔のような模様を持つ錦鯉が時折水面に姿を現します。参拝者が池にかかる橋からエサを撒くと、鼻筋や目の模様がくっきりとした個体が顔を覗かせることがあり、訪れたファンを喜ばせています。
また、人面魚は山形県鶴岡市だけの専売特許ではありません。条件が揃えば全国どこでも出現するため、現在でも各地の観光地や淡水魚水族館、寺社の日本庭園などで目撃情報が相次いでいます。
山形県内では、クラゲの展示で世界的に有名な加茂水族館周辺や庄内地方の養鯉場をはじめ、全国の寺社池(京都の寺院や埼玉の親水公園など)でも「人間の顔に見える鯉」が度々SNSに投稿されて話題を呼んでいます。さらに日本国内にとどまらず、中国の昆明市や台湾、韓国、さらにはイギリスの個人の養魚池などでも同様の特徴を持つ鯉が撮影され、世界的なバイラルニュースになるケースが後を絶ちません。