老舗喫茶から隠れ家和朝食まで!京都の朝を極める決定版完全ガイド
京都における喫茶文化の真髄を語るうえで、創業者の猪田七郎氏によって礎が築かれたイノダコーヒの存在は欠かせない。重厚な洋館風の佇まいとクラシカルな赤いチェックのクロス、職人たちのきびきびとした所作が、訪れる者を昭和のハイカラな時代へと誘う。
名物の「アラビアの真珠」は、創業当時から受け継がれる伝統のブレンド。あらかじめ砂糖とミルクを入れて提供されるスタイルは、忙しい職人や商人たちに素早く美味しい珈琲を届けたいという心遣いから生まれたものだ。焼きたてのクロワッサンや本格的なハムが添えられた朝食セットとともに味わえば、長年愛されてきた純喫茶文化の奥深さが身に沁みる。京都市の朝を代表するこの空間は、まさに生きている文化財と言ってよいだろう。