熱が出ないのにインフル?隠れサインの見分け方と検査のタイミング
体温が平熱であるにもかかわらず体内でウイルスが増殖している状態は、臨床現場で「隠れインフルエンザ」あるいは「不顕性感染」に近い病態として問題視されている。国立感染症研究所がまとめた感染症発生動向調査(NESID)の最新分析でも、発熱を主訴としない軽症・非定型例の割合が例年を大きく上回るペースで報告されている。
熱が出ないからといって、排出されるウイルス量が少ないとは限らない。鼻腔や咽頭粘膜で活発にウイルスが増殖していれば、咳やくしゃみ、あるいは通常の会話によるマイクロ飛沫を通じて周囲へ容易に感染が広がる。本人が「風邪の引き始め」と油断してマスクを外したり、換気の不十分な密閉空間で過ごしたりすることが、爆発的な感染拡大の引き金になっている。