日本の「大動脈」が激変する——「素通り」を阻む静岡の逆襲、巨大プロジェクト「クロス ロード 静岡」が切り拓く2026年の未来図
静岡が目指しているのは、単なる物資の積み替え場所ではない。最新テクノロジーの広大な実証フィールドとしての役割だ。特に富士山麓から駿河湾沿岸にかけてのエリアでは、大手自動車メーカーや重工業メーカー、国内外のテック企業が提携したモビリティ実験が連日行われている。
新東名高速道路の一部区間で始まったレベル4相当の自動運転トラックの実用化に伴い、専用レーン接続部には高精度センサーや路車間通信(V2X)インフラが完備された。また、水素ステーションや急速充電ネットワークの密度は全国屈指のレベルに達しており、次世代燃料車が日常的に行き交う。
実験に参加する自動運転ベンチャーの技術責任者は語る。「高低差があり、トンネルや橋梁、沿岸部の強風など、静岡の多様な地理条件は開発データの取得に最適だ。ここで実証された技術が、そのまま世界標準になっていく手応えがある」。最先端技術を試したい企業が国内外から集まることで、モビリティ開発のハブとしての地位は確固たるものになりつつある。