日韓摩擦の裏に潜む「アテンションの正体」――過熱するソ・ギョンドク現象とメディア攻防の現在地
彼の活動の際立った特徴の一つに、ニューヨーク・タイムズやタイムズスクエアの大型ビジョンなどを活用した「グローバル広報」がある。クラウドファンディングなどで資金を募り、世界に向けて直接訴えかけるスタイルは、従来の政府間交渉にはない民間主導の手法として話題を集めた。
しかし、広告という短尺のメッセージ媒体に複雑な歴史的経緯を押し込める手法には限界もある。複雑な事象を「善か悪か」の二元論に単純化し、エンターテインメント的なコンテンツとして消費させるアプローチは、国際社会における冷めた視線や、歴史問題の矮小化を招くリスクと背中合わせだ。