山口馬木也を支える妻の正体とは?大ヒットの裏にあった夫婦の絆
山口馬木也の俳優としての原点は、主宰・横内謙介率いる「劇団扉座」にある。泥臭く身体を張り、泥水をすするような過酷な稽古の日々。演劇への情熱だけを燃料に駆け抜けていた若手時代、経済的な余裕など到底あるはずもなかった。
舞台上でどれほど喝采を浴びようとも、翌日の生活の保証はない。そんな演劇人の宿命ともいえる葛藤の時期を、静かに寄り添い励まし続けた周囲の支えは計り知れない。劇団扉座で培われた圧倒的な発声、研ぎ澄まされた身体感覚、そして人間の業を表現する豊かな感情表現は、この時代の苦楽を共にした時間があってこそ結実したものだ。