山崎武司が明かす復活劇の真相と二大恩師の教え、球界への緊急提言
プロ入り当初の山崎は、捕手としての道を模索していた。だが、その並外れた長打力を見抜き、強打の内野手へと舵を切らせたのが、当時中日ドラゴンズを率いていた星野仙一監督だった。鉄拳制裁も辞さない熱血指導と、意地とプライドが激突する日々。若き日の山崎にとって、星野監督の存在は巨大な壁であり、同時に超えるべき道標でもあった。
1996年、プロ10年目にして放った39本塁打でのセ・リーグ本塁打王獲得。ナゴヤ球場の夜空に放物線を描き続けた背番号22の姿は、名古屋のファンにとって永遠の記憶だ。「使ってくれた星野さんを男にしたい」。不器用な男がグラウンドで見せた執念は、プロ野球界でも類を見ない師弟関係の結晶だった。