【深層検証】日航機墜落事故の原因とは何だったのか——41年目の夏に問い直す「圧力障壁の罠」と現代空の安全
日航123便の悲劇は、全世界の航空安全基準を根底から変革させた。国際民間航空機関(ICAO)や米連邦航空局(FAA)は即座に同型機の緊急点検を実施し、圧力障壁の検査手法を根本から見直した。
具体的には、非破壊検査(超音波探傷や渦電流探傷)の厳格化に加え、万が一圧力障壁が破損しても高圧風圧が垂直尾翼を破壊しないよう、圧力を外部へ逃がすベントホール(排気口)の新設が義務付けられた。さらに、現代の航空機(ボーイング777や787、エアバスA350など)では、全油圧が途絶した場合でも機械的・電気的に最低限の操縦を維持するバックアップシステムや、独立した多重化設計が徹底されている。
さらに、123便の機長・クルーが見せた絶望的状況下での極限のチームワークは、操縦士同士のコミュニケーションや意思決定を向上させる「CRM(クルー・リソース・マネジメント)」訓練の重要性を世界に知らしめる契機となった。