沈黙を破った孤高の歌姫、中森明菜が切り開く「再生」の新境地
世界的な昭和歌謡やシティ・ポップのブームの中で、彼女が残した名盤群への評価は海外にまで拡大している。初期のマスターテープを管理するワーナーミュージック・ジャパンによるリマスタリング盤の再発や、伝説的ステージとして名高い『中森明菜 イースト・ライヴ インデックス23』の映像配信は、当時を知らないZ世代や海外の音楽ファンを熱狂させた。
単なる流行歌にとどまらない、先鋭的なアレンジャー陣との化学反応と、憑依的とも評された劇的なボーカルスタイル。日本の音楽業界が最も豊かだった時代に生み出された彼女のディスコグラフィは、今や普遍的なポップアートとしての地位を確立している。