世界を魅了する宮本亞門の革新!独占取材で迫る知られざる舞台裏真相
日本国内での確固たる地位に甘んじることなく、彼は海の向こうへと舵を切った。2004年、ミュージカル界の巨匠スティーヴン・ソンドハイムの代表作『太平洋序曲』をブロードウェイで演出。幕末の日本開国を描いた複雑怪奇なスコアを、能や歌舞伎の様式美を取り入れた独創的なアプローチで再構築した。
アメリカ演劇界の総本山で、東洋人初の演出家としてブロードウェイ・ミュージカルの殿堂に挑むプレッシャーは想像を絶するものだった。言葉の壁、組合の厳格なルール、批評家たちの容赦ない視線。そのすべてを跳ね除け、作品はトニー賞4部門にノミネートされる快挙を成し遂げた。ソンドハイム本人が「私の意図をこれほど深く具現化した演出家はいない」と賛辞を贈ったエピソードは、今なお演劇ファンの間で語り草となっている。