寺島しのぶ『キャタピラー』銀熊賞の裏側と過激描写が問う戦争の狂気
国家が大義を掲げるとき、個人の命と精神はどのようにすり潰されるのか。混迷を極める国際情勢のなかで、『キャタピラー』が放つ警告はより切迫した意味を持つ。
スクリーン越しにシヅが流す涙は、遠い過去の悲劇ではなく、いつの時代にも起こりうる個人の蹂躙を告発している。寺島しのぶが全身全霊で演じ切ったシヅの絶望と怒りは、理性を失った社会に対する痛烈な異議申し立てだ。過激な描写の奥底にある人間の真実に触れたとき、観客は目を逸らすことのできない重い問いを突きつけられる。 (出典: キャタピラー 寺島 しのぶ(Yahoo!ニュース))
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