Snsを覆う不気味な夢の空間:若者がドリームコアに惹かれる理由
ドリームコアの映像美学は、映画史の文脈とも鮮やかに呼応している。不条理な夢のロジックを描き続けた映画監督デヴィッド・リンチ(David Lynch)の実験的精神は、現代のネットクリエイターたちの中に確実に息づいている。理屈では説明のつかない空間配置や歪んだ音声設計は、リンチ的シュールレアリスムの現代的な変奏と言える。
その潮流は近年、映画館のスクリーンを直接侵食し始めた。超低予算で制作されカルト的ヒットを記録したホラー映画『Skinamarink(スキナマリンク)』は、子供の視点から描かれた薄暗い部屋の天井や玩具の断片を延々と映し出し、ドリームコア直系の恐怖を観客に体験させた。さらに、気鋭の映画製作・配給スタジオであるA24がパーソンズの長編映画プロジェクトを手掛けるなど、ハリウッドのメインストリームもこの不可逆な映像言語の獲得に動き出している。