太平洋を渡る「都市再生の奇跡」——なぜ2026年の神戸ウォーターフロントはポートランド化するのか?
2026年の神戸を語る上で欠かせないのが、新港突堤エリアやメリケンパーク周辺における「脱・自動車依存」の都市空間デザインだ。かつてポートランドは、高速道路計画を市民の反対運動によって撤回し、代わりにライトレール(LRT)と歩行者天国(トランジット・モール)を配置することで全米屈指の「全米で最も住みやすい街」へと変貌を遂げた。
この哲学が、いま神戸のウォーターフロントで力強く開花している。臨港道路の一部を車道から「緑豊かな遊歩道とサイクルレーン」へと全天候型リノベーション。単にコンクリートを打ち直すのではなく、ベンチの配置一つ、街路樹の樹種選定にまで「人々が留まり、会話が生まれるか」というポートランド流のプレイスメイキング手法が取り入れられた。車を置いて、潮風を感じながらコーヒー片手に歩く。そんな日常がここには定着している。