偽りの財閥令嬢が暴く闇!傑作サスペンス『仮面』の衝撃的な結末
大ヒットドラマ『秘密』でサスペンス調メロドラマの頂点を極めた脚本家チェ・ホチョルは、本作でもその非凡な手腕を遺憾なく発揮している。人間の内面に潜む尽きない欲望、階級格差が生む冷酷な現実、そして偽りの関係からしか生まれ得なかった真実の愛。登場人物の誰一人として単なる善人・悪人では片付けられない多面的な筆致が、視聴者を画面に釘付けにした。
特に、ユ・イニョンが演じたミヨンの悲哀は観客の胸を打つ。夫の愛を渇望しながらも、彼が自分を利用している現実に打ちのめされ、ウナへの嫉妬から引き返せない罪を犯してしまう姿は、まさに愛憎劇の真骨頂といえる。チェ・ホチョルは単なるジェットコースター展開に頼ることなく、各キャラクターの心理的必然性を緻密に積み上げ、極上のエンターテインメントへと昇華させた。