武蔵野美大が挑む選考改革と就職の実態!激変する美大受験の勝算
ムサビの歴史を語る上で欠かせないのが、輩出してきたクリエイターたちの規格外の多様性だ。無印良品のアートディレクションなどで世界に日本のミニマリズムと情報美学を提示した原研哉のような巨匠がいるかと思えば、俳優、文筆家、イラストレーターとしてジャンルを縦横無尽に横断するリリー・フランキーのようなトリックスターも現れる。
この両極端とも思える異才たちが同じキャンパスの土壌から育ったという事実は極めて示唆的だ。枠にはめない自由な空気感と、他者の異質な視点を歓迎する寛容さ。既存の職業カテゴリーに自分を合わせるのではなく、自分自身の存在そのものを新しいジャンルにしてしまう逞しさが、この場所には受け継がれている。