夏子の酒の奇跡から離婚の真相へ、和久井映見と萩原聖人の今に迫る
離婚後も二人は役者としての評価を落とすことなく、それぞれ独自のキャリアを切り拓いていった。和久井映見はドラマ『ピュア』をはじめとする数々の代表作で繊細かつ心温まる演技を確立。包容力と透明感を併せ持つ唯一無二の女優として、年齢を重ねるごとに母親役や深みのある女性像を演じ分け、視聴者の涙を誘い続けている。
一方の萩原聖人は、黒沢清監督の映画『CURE』で見せた不気味な記憶喪失の男・間宮役をはじめ、日本映画史に残る怪演を連発。人間の暗部や狂気をリアルに体現する表現力は映画関係者から絶賛され、名バイプレイヤー、そして主演俳優として独自の地位を築き上げた。それぞれ異なるベクトルで極めた演技の凄みは、あの若き日の邂逅が決して偶然ではなかったことを証明している。