相棒降板から石垣島の今…元女優・高樹沙耶の波乱万丈と現在地
1983年の映画デビュー以来、都会的で自立した女性像を演じさせたら右に出る者はいなかった。数々のサスペンスドラマやヒット作でキャリアを積み重ね、彼女の代表作となったのがテレビ朝日と東映が制作する『相棒』である。
水谷豊演じる主人公・杉下右京の元妻であり、小料理屋「花の里」の初代女将・宮脇たまき役は、作品の骨格を支える絶対的なオアシスだった。緊迫した事件捜査の合間、右京がふと立ち寄り、盃を傾けながら事件のヒントを掴む。派手な立ち回りではなく、静けさと柔らかな微笑みで物語に奥行きを与えるその演技は、日本のテレビドラマ史に残る名リリーフとして高く評価された。知性の中にどこか漂う浮世離れした透明感こそが、彼女にしか出せない唯一無二の魅力だった。