消えた赤い灯と苦渋の決断:飛田新地が迎えた歴史的転換の真実とは
営業再開に向けて飛田料理組合が主導した感染症対策は、執念とも言える徹底ぶりであった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路を遮断するため、玄関先で女性が座る「上がり口」には特注の大型アクリルシールドが設置され、アルコール消毒液と非接触型体温計が全店に配備された。
呼び込みの手法も一変した。かつては手を取らんばかりの距離で交わされていた客との対話はマスク越しとなり、店内での飲食提供は最小限に制限された。組合による見回りは以前にも増して厳格化され、ガイドラインに違反した店舗には即座にペナルティが科される体制が敷かれた。アクリル板越しに視線を交わす光景は、飛田の歴史において前例のない新たな日常となった。