「刑務所の食事は豪華すぎ」は本当か?塀の中の献立と税金の真実

「刑務所の食事は豪華すぎ」は本当か?塀の中の献立と税金の真実

「刑務所の食事は豪華すぎ」は本当か?塀の中の献立と税金の真実とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。

刑務所の食事に対する大衆の強い好奇心は、今に始まったことではない。かつて銃刀法違反で服役した漫画家・花輪和一が自身の体験を描いた『刑務所の中』は、緻密な筆致で獄中の食卓を描写し、異例のベストセラーとなった。後に映画化された刑務所の中(映画でも、主人公が麦飯にソースをかけたり、限られた甘味を貪るように味わうシーンが観客の食欲を刺激し、「刑務所メシ=意外と美味そう」という強烈なパブリックイメージを定着させた。

一方で、グローバルな視点は別の側面を映し出す。Netflixで配信されている『世界の最も過酷な刑務所(Inside the World's Toughest Prisons)』では、海外のジャーナリストが日本の刑務所に潜入取材を敢行。一切の私語を禁じられた「黙食」、号令に合わせて一斉に箸を動かす軍隊のような統制に、海外メディアは「異常な規律の高さ」と驚愕を示した。

さらに近年では、ABEMAなどのネット報道番組でも刑務所の処遇問題が頻繁に取り上げられ、刑罰のあり方と人権保障のバランスをめぐる激しい論争が繰り広げられている。メディアが描く「美味しそうな描写」の裏には、人間性を削ぎ落とした規律のプレッシャーが常に張り付いている。

共有:
山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。