羊毛布団は水洗いで縮む?プロが伝授する失敗しない洗濯完全ガイド
天然繊維であるウールは、生きている髪の毛のように湿度の変化に応じて開閉する複雑な構造を持っています。この特性こそが、冬は暖かく夏は涼しいとされる優れた調湿性の源泉です。しかし、水につけた状態で機械的な力を加えると、開いたスケール同士がフックのように噛み合い、繊維全体が急速に収縮して固まってしまいます。
これがフェルト化現象と呼ばれる状態であり、一度進行してしまうと元のふんわりとした形状に戻すことは極めて困難です。つまり、洗濯時の最大の課題は「いかに繊維同士を擦り合わせずに水を通すか」という一点に集約されます。ドラム式洗濯機で激しく回転させたり、熱湯に近いお湯で洗ったりすることは、羊毛にとって致命的なダメージとなるのです。